重い水をとらえたい思い

水系種目の人と話す機会があって、何度も「重い水を・・・」なんてフレーズが出てきていて、思わず「重水か・・・」なんて思ってしまったコウタですどーも。(重水うぃき

流体力学を勉強したわけはないので、詳しくはわからない部分もあるのですが、水には飲んでおいしい以外にいろいろ特性があるそうです。

そのひとつが、「流体中を進む物体から流れが剥離すると抵抗が生まれる」というもの。

なんのこっちゃ?

トライアスロンタイムアップ、スピードアップを図るためには、スイムとバイクで、抵抗を少ないフォームを身につける必要があるといわれるように、空気や水をスムーズにかき分けることが必要です。

では、悪いフォームだと何がいけないのか?

 

ひとつは、面と向かってぶつかる抵抗がブレーキ

もう一つは、かき分けた後の圧力差がブレーキになる

 

からです。

 

流体中を物体を動かすと、物体の後を追うように水の渦(圧力波?)ができます。

流体は圧力の低い部分に流れていこうとするので、この部分は、圧力が低くなります。すると、圧力の低い方へ吸い寄せる力が働くため、ブレーキなります。(自転車で言えば、前面は圧力が高く、背中は圧力が低いため、背中の方向へ引っ張る力ができる。圧力が低いため、ドラフティングが効く)

 

これは悪か?と聞かれれば、そうでもなく、例えば、クロールのストロークやキックでは推進力や姿勢制御に大きく貢献しています。

圧力差が大きいと、なかなか動かないので、押すための土台(取っ掛り?)としては大きく役立ちます。

手が大きかったり、水かき(パドル)があると、その圧力差を大きくできるので、抵抗が大きくなることでより大きな推進力を生むことができます。

逆に言えば、よりパワーが要求されるので、体力が持っていかれます。

キックでも、勢いよく蹴ることで、姿勢維持がしやすくなります。

 

一方で、キックは身体全体で言えば、先に言ったブレーキの要素も大きくなる可能性があります。

コウタ的には、造波抵抗(キックや身体が進むエネルギーが波になって消えてしまう)の方が大きいのではないか?と思ってたので、水中でキックする方が有利だ!と思っていたのですが、どうやら、キックを水上から水中にすることで、空気が入り、足先より後ろに抵抗の少ない渦ができやすくなり、ブレーキ要素が少なくなるそうなのです!!!w(゜o゜)w

 

車で言えば、

「ウイングやカナードで抵抗は増えれど、部分的なダウンフォースを稼いでタイヤのグリップを上げる方がタイムが速くなる」

VS

「車全体が流線形で抵抗の少ない形状でエネルギーロスが少ない分だけ速くなる」

の構図と同じかなーと思いました。

 

バシャバシャキックも迷惑な時があるからな。。。

 

トライアスロンが一般には向かない理由は、

「よくわからない理論の対決の構図がいっぱいあるから」

 

持久系の人と話をすると、わずかな違いを大差の様に語る人がいます。

そんなこと言うのは往々にして、理系の人が多い気がするけど。。。

 

みんな違ってみんないい。速けりゃ正義という思考にはあまりならないようです。。。

理論対決を観戦したい方にはオススメです(?)

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