大型特殊自動車免許を取りに行った話 その1

さて、免許取得体験記では毎度おなじみ(になっちゃった)連続シリーズです笑

書くことがある時には一気に更新! 頻度が高めですよ!

大型特殊自動車の概要は前回に説明した通りです。

免許センターや免許試験場と呼ばれる試験場で行う一般試験(俗に言う一発試験、飛び込み試験)を受ける方がはるかに費用対効果が期待できます!

ただし! 次に該当しない人は大人しく教習所へ行った方がいいと思います・・・

  • 仕事やその他で特殊自動車を動かしたことがある(フォークリフトやブルドーザーなど、小型も含む)
  • 普通自動車以上の自動車(特にトラック)を運転できる
  • 一般試験(一発試験)を受けたことがある
  • 細い道を通る時や大きい車の運転に自信がある

コウタの場合は、仕事は特殊自動車などを扱いませんので、下3つのみの完全なる勢いでした。

大特の一般試験(一発試験)を完全なる初見プレイで臨むという。(しかも二種免許:10点合格点が高い)

勉強方法は至って簡単。 YouTubeでの動画と合格体験記などのブログやHPの情報のみという極めて現代的な勉強方法です笑

ところが、動画を探しても案外見つからないという・・・合格体験記を載せているブログも少なく、情報が古い・・・

まあ、運転操作も最新の情報でないと対処できないというわけではありませんので、とりあえず参考に。

日程を決めていざ試験へ! 試験場へ行くと、「おっ! 今度は何の免許取るの!?」などと試験官も知り合い状態なくらいになってしまうくらい、ここ半年以上の期間に渡って断続的に通っているので、手際も慣れたもので、用紙もサクサク記入して、収入証紙を支払って、適性検査を受けて~ コースを確認している間に試験時間!

本当は「一発試験を一発で通ったぜ!」という自慢がしたいので、時間や手間的にも一発合格がしたいのです。

しかし、大特も触ったことが無い奴が初見で受かるとは思えませんので、1回目は操作方法や挙動に探りを入れる感じで、まあ、5回もしないうちに受かればいいなと思ってました。(5回やったとしても2万円程度で取得という超お得さ)

先にも書いたように、試験官も顔を合わせる回数が多くなって、また、コウタが次々と免許を取っていくので面白い奴がいると話題になっているようです笑

「特殊車両に触れたことがない。動画でイメージはあるが、正直この機種はわからない」と正直に伝えたところ、試験前にエンジンの掛け方、サイドの作動、解除、バケットの操作レバーの位置を教えてくれました。

とはいえ、試験は試験です。「では、始めます」と言うと、試験官は厳しい目付きに変わりました。

こちらも真剣です。

試験車両は「中折れ式」の車両です。 これは車体が中央で折れることによって操舵する仕組みで、その車体の大きさ以上に非常に小回りが利きます。

他にも、普通の車と同じ前輪操舵、フォークリフトでおなじみの後輪操舵があるそうですが、今回は割愛。

他の操舵方式がどうかはしりませんが、この「中折れ式」の操舵方式は「クセが強い!」のです。

「クセツヨポイント1」 ハンドルの戻し

普通、車ってハンドルを切って戻すと、切る量と戻す量って同じですよね? 大型特殊はなんと! 切る量と戻す量が一致しないのです!

壊れているわけではなく、車体をボキッと曲げる機構が油圧制御によって行われています。コウタも機構はなんとなく理解しているのですが、何故発生するのかは詳しいことはわからないので割愛しますが、どうやらその機構によってそういうことが発生するそうです。

機構を学びたい方はこちらから・・・

なので、ハンドルを切る時はいいのですが、戻すときに同じだけ戻したとしてもまっすぐに戻らないのです。

そういったことから、ハンドルにキノコ状の「ノブ」がついており、それを使って片手でグリグリ回して操作します。

なので、切る時よりも戻す方が難しいと感じました。

ノブがあってクセが強いとなると、もはやあの芸人さんしか思い出しませんね笑

「クセツヨポイント2」 超クイック

中折れ式で車体が小回りが利くので、これがアダとなります。

ハンドル操作がちょっとでも入ると、ふらつくのです。 無意識に切れる→曲がる→慌てて戻す→逆に折れる→慌てて戻す→逆に折れる→戻す→・・・的な感じでふらつきます。

これは何も直線に限ったことではなく、カーブの途中でも、曲がりすぎた→戻し→戻りすぎた→曲がりすぎた・・・となる可能性があります。

ハンドル操作はノブを握って、逆手は添えて、ゆっくり動かしていくことを意識するといいと思います。

「クセツヨポイント3」 内輪差

一般的に車体が大きい車ほど内輪差が大きくなると教習所で習ったと思います。

ところが、大型特殊の中折れ式においては、なんと! 「内輪差が(ほぼ)ゼロ」になるのです。

どういうことかというと、車体の真ん中で折れるので前輪と後輪が同じ軌道を通るのです!

これも詳しい原理は割愛! 興味がある人は調べてね!

内輪差がが(ほぼ)ゼロになるので、大型車の様に奥まで引っ張って頭を振るというような運転をすると大回りとなり、減点されてしまいます。

なので、前輪を路端のキワを通していけば問題なしです。

慣れないと難しく感じますが、慣れると超楽です笑

「クセツヨポイント4」 バケット

特殊自動車たる象徴のようなバケットが車体前方に鎮座しています。

適切な位置 「概ね50センチ」 に上げて走行することとなっています。見えにくいことは見えにくいのですが、これが車体の先端となり、信号や踏切での停止線や停止位置の合わせになってきます。

前方が寸詰まりのトラックはミラーで寄せたりできるので楽ですが、そうではないです。

現代設計のノーズの位置が見えにくい車よりは逆にいいのかもしれない程度の感覚ですが、ミラーが無いし、見慣れないので少し難しいかもしれません。

バケットの位置を基にタイヤを確認していると、ハンドルを切るタイミングを失い、大回りになりやすいです。

また、バケットの幅がタイヤの幅より少し大きいので、終わりの際の停止や、見通しの悪い交差点では縁石に注意です。

大型特殊の運転が一般に向かない理由は、

「クセが強い!」から

車の運転と違って独特で、慣れればかえって動かしやすく、面白いのですが・・・

逆に、慣れている普通の自動車のクセもなかなか強いため、その部分のみの感覚を修正して適応するのは難しいものです。

加えて、いつもの法規走行が要求されます。

次回は、実際にコウタが運転して失敗したポイントとその対策をお伝えします。

“大型特殊自動車免許を取りに行った話 その1” への1件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です