けん引免許を取りに行った話 本編 最終回 トレーラーの角度とS字の練習方法

ここまでけん引免許のことを書いてきました。

やはり、鬼門は「方向転換でのバック」に限りますが、案外足元をすくわれるのがS字での脱輪です。

もし、脱輪してしまった際に、バックをしてやり直そうとすると、そのままバックの難易度が加算されてしまいますので、基本的に「S字は一発勝負!」となってます。

今回は、その2つについて攻略のヒントなるポイントや考え方をお伝えします。

まず、S字の普通の車でイメージトレーニングや練習をする方法です。

※必ず、周囲の安全を確保し、交通の妨げや近隣の迷惑にならないような場所で行ってください。

コウタはS字の進入で、イン側の縁石を踏んでしまうことが多く、実に勿体ない減点5を繰り返しました。 もし結果が65点だったら、泣くに泣けません。

イン側の縁石を踏まないように普通車で練習する方法があります。実際に軽トレーラーでも引っ張っていれば尚更いいのですが、持っていたり、借りたりできるそんな人はいないでしょう。

もったいぶってないで方法を紹介すると、「交差点や路地を曲がるときに、できるだけアウトを通すようにする」方法です。

イメージ的には、「あ!そこの路地が入るとこ!」といわれて、半ば通り過ぎかけたところで曲がるようなラインどりです。

後輪が曲がる先の入口のあたりに来るくらいまで前へ出ます。その位置のイメージが十分にトレーラーを引っ張り出すという動作になります。

右左折は徐行ですから、くれぐれもスピードは出さないように、寄せもほどほどに、巻き込み確認をしっかりと・・・

本当は、トラックの前輪は自分のお尻の下なのですが、外側のタイヤを大外を通すようにすると、動きのイメージはそれに近いです。

あくまでもイメージトレーニングなので、そんな感じで練習しましょう。(後ろにトレーラーを引っ張っているイメージを持ちましょう。)

次! バックの練習です。

これこそ、後ろについていないと本当の挙動はつかめませんが・・・ あくまでヘッドの操作のイメージトレーニングです。

「車庫入れする位置と逆に振ってから普通に車庫入れするだけ」です笑

よくわからないって? 例えば、右に車庫入れする際には、一度左に車体のお尻を振ってから普通に車庫入れする感じです。

寄せすぎちゃったから、すこしスペースを作って入れる様な感じです。

この一連の動作が、「逆にハンドルを切ってきっかけを作り、車体が折れ曲がったらキープしながら車庫入れしていく」という操作と一緒なのです。

寄せすぎちゃった所で逆に振ろうとすると、前が当たります。それを避けるためには、ゆっくり切り、ある程度の距離が必要だとわかります。 それがそのまま、けん引車両でのヘッドの操作と一致するのです。

バックのイメージトレーニングでは、もうひとつ、ヘッドとトレーラーのなす角度を140度をキープする(直進から40度曲げる)というイメージが必要です。

けん引免許を取りに行った話 本編 その3 鬼門のバック・方向転換 でも書きましたが、その角度をキープするのが鉄則です。

それ以上の角度になると戻せなくなり、ドツボにハマる可能性があります。

しかし、140度とか40度とか言われても・・・よくわからないのが現実です。

コウタが練習したのは、真後ろと真横の1/2と1/3を確認するイメージです。

まず、椅子に座り、後ろを振り返ります。真後ろと真横を見て、そのうちの半分(1/2)45度、1/3は30度を確認します。これだけ。

真後ろと真横のなす角は90度。半分は45度で、1/3は30度です。その間にあれば車体のなす角度が140度(直進から40度曲がった)くらいにあるということになります。

ポイントは、自分を中心に考えるのでなく、自分の後ろ数メートルのところを中心に考えることです。

つまりそれは、連結部分を意味します。

難しい人は時計をイメージしたりするとやりやすいかもしれません。

正面が12時、真後ろが6時、1時間分は15度なので、大体時計で言うと8時と9時の間にあると140度(直線から40度曲がった)という角度になります。

そんな感じで角度を感じながら、バックしましょう。

ついでに切り返しですが、コースの奥で曲がりすぎてしまった場合、ただ同じ角度のまま前に出るのではなく、ハンドルを逆に切って、ヘッドとトレーラーをまっすぐにするようにしながら、余裕があればコース内でもまっすぐにしてしまいましょう。

けん引免許が一般に向かない理由は、

ヘッド単体だと普通の車と同じだから

付属品が厄介なだけで、所詮、普通の車の運転です。付属品をどう動かすか?を普通の車でイメージできるのであれば、そこまで難しくないでしょう。

いや、難しいんだけれどね・・・

受かってしまえばこっちのもんだ!

とはいえ、仕事でもっとシビアな場面が要求されるかも・・・

取れなくても悩みますし、取れてもきっと手足の様に動かせるようになるまで悩むかも・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です