ポジションを変更 サドル編

なんか暖かいと思ったら、また急に寒くなってきてしまいました。

体調を崩さないように気を付けないと!

 

インドアのバイクトレーニングを再開して、急に脂肪の燃焼が良くなったのか、見た目が絞れたと言われます。

まあ、筋の伸縮でエネルギーを使うから、需要の高い筋グリコーゲンが枯渇して水分も出てというところが大きいのでしょうけど・・・

 

ところで、インドアトレーニングでの固定バイク(Wattbike)は、車体を振ったり、振れたり等の前後左右の逃げがありません。

なので、各人のクセの結果は、体の変な動きに出るか、関節、筋肉の痛みや疲労、固定されているバイクの振動や破損、転倒に出ます。

 

コウタの場合は、お尻痛いが発生しました。

ポジションがどうにも合わないのです・・・

 

ということで、逆にセッティングがしやすいというWattbikeの特性を用いて、セッティング調整をして、実車への転用を試みました。

まず、実車の値から・・・

BB-サドル=720mm

BB-ハンドル=765mm

ハンドル-サドル先端(直線距離)=540mm

 

一応、数学的おさらいとして、三角形の合同条件を出します。

  • 3組の辺がそれぞれ等しい。
  • 2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい。
  • 1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい。

これらの値を同じにすれば、セッティングというか、ジオメトリというか、サドル・BB・ハンドルの構成される三角形は同じになります。

大体、最初の3組の辺がそれぞれ等しいでセッティングするでしょう。

この合同条件、実は問題があって、この三角形が同じでも同じセッティングにならない可能性があります。

どういうことかというと、同じ三角形でも、回転させれば、絶対的な位置が変わってくるということです。

ハンドルを高くして、ステムを短くして、シートを低くして、後ろへ下げて、でも辺の長さが同じ三角形ができたとしたときに、果たして、それは同じセッティングと言えるのか?

ということです。

ま、下ハンドルを持った時に、より上体が突っ込むか、起きるかだけの差にしかならないと思いますが、それによって多少は筋の使い方も変わるでしょう。

空気抵抗は実走では問題ですが、インドアではあんまり関係ないかなー?

ハンドルとサドルの落差も実車の測定から設定します。

サドル-ハンドル落差=95mm

 

三平方の定理から

ハンドル-サドル先端(水平距離計算)=531.6mm

と計算できます。

 

結局は、台上でできない事は、実走でもできないし、実走でできているなら、台上でもできるので、シビアになりすぎる必要はないと思います。

ただし、そのわずかな所に快適性が隠れている場合が・・・

 

さて、前回のセッティング変更にてシート高さ等は出したので、今回は、シートの前後方向を調整しました。

Wattbikeの漕ぎやすさ等お尻が痛くないところを探したら、なんと15㎜も前に出ました!

ということで、実車もそれに合わせて変更。

 

初期位置(MAX越えてるwww)

 

初期位置+5mm前へ

あんまり変わらないけど、お尻を意識的に後ろに引く量が少し減った。

けど、上体、脚、重心が中途半端な位置にある感じ。

 

初期位置+10mm前へ

 

上体を下げた時に、脚の上りが良くなった気がする。

お尻の位置も、悪くないが、若干前乗り感。長時間は良くなさそう。

 

初期位置+15mm

Wattbikeから導き出した位置。丁度、サドルの幅広いところに坐骨が当たって、クッションしてくれるので、長時間も安心。

 

 

初期位置ハンドル-シート先端

 

初期位置+15mm ハンドル-シート先端

斜めの距離なので、5mmしか変わらない。

 

重心位置が上がり、下ハンの時に少し突っ込み感が出るけど、重心と合っているのか、クイックだけどコントロール下にある感じがする。

危ないほどではないけれども、最初は気を付けないと・・・

上ハンは快適。

 

セッティングの数字は以下の様になりました。

BB-サドル=720mm(変更なし)

BB-ハンドル=765mm(変更なし)

ハンドル-サドル先端(直線距離)=535mm

サドル-ハンドル落差=95mm

ハンドル-サドル先端(水平距離計算)=526.5mm

 

ロードバイクのセッティングで検索をすると、いろんなサイトがヒットしますが、みんな迷うのには自分で決めたコンセプトが無いからだと思います。

シート高のセッティングの時にも書きましたが、オールラウンド(と思われる)セッティングは妥協点なのです。

どれにも特化させたい(が実はしていない)セッティングは、どれにも特化しないセッティングなのです。

逆に、どれかに特化すると、それ以外のシーンはてんでダメみたいになるのは、仕方がないことです。

走る時間・距離が長いシーン、コース、自分の体力特性や技術(漕ぎ方)と合わせて、どれを選ぶかは違いますし、乗りに行くコースで毎回変えてもいいのです。

(面倒だからやらないと思いますが・・・)

逆にこれだ!というコンセプトがあれば、迷うことなく決められるはずです。

 

巷では、バイクフィッターが流行っていますが、彼らが出してくれるのは、現在の手足の長さ、柔軟性、筋力等から考えられる基準点だと思います。

で、「もっと楽にもっと速く漕げる」っていう謳い文句がよく目につきますが、

それは初心者の話であって、自転車にある程度乗り慣れたら楽に速くなることはありません。

 

どういうことかというと、より速度を上げるためには、基本的にパワーがいりますし、パワーを出すには生化学的エネルギー産生能力(無気・有気)が必要です。それを効率よく変換するには技術が必要で、その技術を意識し続けて、よりパワーを出さなければなりません。

それってメッチャきついのが常です。

手を抜いて今まで同じ速度にはできると思うので、そういう場合は楽でしょうけど、より速くとなると、きつさは変わらないはずです。

 

理想のフォームやポジションってあるような、無いようななのです。

疲労した筋を補うために、平地でも上りでも、前乗りしたり、後ろ乗りしたり、骨盤立てたり、前傾させたり、踏んだり、回したり、ギアを上げたり、下げたり・・・

先日のツール・ド・栃木での岡選手の逃げを見れば、あらゆる手を尽くして速度を維持する必要がわかります。

そういう時程、妥協セッティングでの幅が大きいと色々できたりするのかもしれません。

 

ポジション調整が一般に向かない理由は、

「ポジションは手段だから」

 

幸せの青い鳥(Twitterではない)は追い求めると逃げます!

こう漕ぎたいから、こうセッティングするのが基本だと思います。

 

Twitterといえば、@sibasaki_kuota をフォローしてみてね!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です