ランニングシューズの選び方

ランニングでは、唯一といっていいほど走りに差が出るランニングシューズですが、何やら最近になって、また革命が来てるとか?

今となっては昔の話になっておりますが、中距離ランナーとしてトラックをグルグルしてた頃は、スパイクの方が重要で、ランニングシューズではジョグぐらいしかしなかったので重要性があまり感じなかったのです。

かといって使うスパイクも年に数回も変えるわけでなく・・・ シューズも、アシックス ターサーJAPAN 27.0cmの一択で、余計な失敗や不安、加えて新しいモノを使いたい等の好奇心など無くトレーニングをしてました。

今だからわかるのは、それはカラダ、特に脚と足に十分な筋力ができていたからだと・・・

 

大迫選手や設楽選手が好記録をマークして、その陰には常識を覆すシューズがあったということで、これを機会にマーケットシェアを奪う為に各社トレンドを打ち出してくるんだろうなと思っています。

ランニングでは、唯一といっていいほどの用具になりますので、高機能シューズを手に入れれば速くなった気がするのでしょうけど・・・

 

シューズを選ぶ際には、サイズ、デザイン以外に以下のことを考えるべきです。

 

1:弱点を補助・補強する防具とするものなのか、文字通り武器とするものなのか

2:どの領域(速度域)で主に使うのか?

3:荷重、体重、筋力

4:オマケ

 

1:弱点を補助・補強する防具とするものなのか、文字通り武器とするものなのか

これは、難しい問題ですが、普段使いで快適なのか、無駄をそぎ落としてレース仕様なのかという話です。

例えば、衝撃で足が痛くなったりケガ率が高いからクッション性やプロネーション制限されているシューズは、往々にして重く、ダイレクト感が無くなります。

一方、薄くて軽いものは、無駄をそぎ落としてあるので、ダイレクト感の為にクッション性やサポートはほとんどありません。

トップランナーが無駄をそぎ落としたシューズでも速く走れるのは、カラダができているからで、そんな彼らですら薄いとケガをするのですが・・・

また、裸足感覚のシューズが流行りましたが、その背景には足の機能が落ちているという現象がありました。

靴の機能に頼ると、生身の機能が落ちるという逆転現象が生じます。(サポーター症候群)

選ぶときに、あなたはどの機能を欲しているのでしょうか?

 

2:どの領域(速度域)で主に使うのか?

スパイク、ランニングシューズ、ウォーキングシューズと、色んなシューズが販売されているのは、用途が違うからです。

極端に言えば、ダッシュメインなのか、高速あるいは低速でのジョギングメインなのか、その高速、低速は絶対的にどの速度でしょうか?

コウタもこんなことがありました。

昔、某社の裸足感覚のシューズを買ったのですが、ジョギングはいいのですが、ウインドスプリンドやダッシュが全然速度が出なくなってしまいました。

あとで聞いた話では、どうやら素足感覚のシューズはウォーキングやジョギングシューズとして設計されていたらしい。

中距離選手のダッシュでも、設計外の速度域になってしまって、シューズが追い付かなかったのですね。それは、次の3にも通じます。

 

3:荷重、体重、筋力

公表はされていないですが、主な販売ターゲットを考えると、対象によってシューズは違うのは当然かもしれません。

フルマラソンのトップアスリートをみれば、体重は40kg後半~50kg前半でしょう。なので体重による衝撃は少なく、筋力もあると考えられる為、クッション性を削っても大丈夫と考えられます。

逆に、それから外れる人は買うと足にダイレクトに衝撃が来て、壊してしまう可能性があります。

一方、ジョギングシューズは、底が厚いので耐衝撃性は非常に高いです。体重が重かったり、筋肉質の人だと、体重や筋力で荷重掛かりやすいので、構造的に強いシューズにならないといけません。

最近のシューズは設計がよくなって軽いものもありますが、構造的に強いのは、往々にして重いのです。

 

4:オマケ

文字通りのランニングコストです。

シューズは消耗品なので、走るのに必要なコストとして無視できません。

どのシューズも300kmくらい走る間に、機能が45%低下するそう。

350km以上でクッション性は半分になりますが、機能低下はほとんどしなくなるそう・・・

でも、半分のクッション性ってほとんど無いに等しいし、すり減って他の問題が出てくるので、「まだいける は もう危ない」でしょう。

走る人はひと月で400kmくらい走るでしょうし、上位グレードのシューズを毎月買うのも大変でしょう。

 

以上の様に、サイズやデザイン以外にこういった観点で買う必要があると思います。

1足で全てを賄えるシューズは無いのです・・・

 

 

ちなみに、コウタがこの前買ったシューズは、コレ↓

 

これを選んだ理由は、

・高速で走る(4’00/km以内)予定が今のところない

・体重が重いのでクッション性が必要

・筋力もあるので、速度に関わらず、前足部と踵部がタイミングが極端にずれることがないようにブリッジ(土踏まずのサポート)が必ずついていること。

→「コシ」が無いとアライメントが大きくずれ、ケガしやすい

・安いこと(8000円程度まで)

 

ということからです。

たまたま安かったので2足買いました!

 

不安要素は、ナイキも最近は日本人向けになっているとはいえ、まだ細身であることと、アウターソールの形状がグリップしなそうなパターン・・・

 

走ってみましたが、クッション性がよく、反発も良いので、進む感じがする。

危惧していた細身も、そこまで細くなく、グリップも良好。

これが現代設計か・・・(;゚Д゚)

 

ただ、結構クッションのストローク(沈み込み)があるので、荷重してから蹴ると、タイミングがずれてクッションをつぶすだけで反発がもらえないのがわかった。

なので、ワンテンポ早くタイミングを取って、叩きに行く感じで走るとものすごく楽。

足もちゃんと使えてる感じで、アーチがいい疲労感。

 

雪が解けてきたからしっかり走ろう。

 

ランニングシューズ選びが一般には難しい理由は、

「経験と道具は表裏一体だから」

 

道具の使い方は技術と経験に左右されます。

道具は使うものであって使われてはいけません。

 

絵がうまい人は何で描いてもうまいのであって、いい画材や色の多さに関係ありません。

うまい人が表現の幅を広げるために多彩な色使いをするのに、いい画材や多くの色が必要になってきますが、水墨画みたいに、1色でも使い方次第では表現が広がります。

速ければなんでもかっこよく見えるのですよ

速ければ・・・の話ですが・・・

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