しばらく更新していませんでしたが、生きてますよ(笑
いやあ、仕事が忙しかったり、体調が悪い(疲労感)などがあったりして、ぐったりしてたのですが、細々とトレーニングはやってました。
バイク3回、ラン1回のトレーニングしましたよ。
気付けばあと2か月でレースなんですね。
木更津トライアスロンに参加される皆さんは、トレーニングは順調でしょうか?
トライアスロンが一般に向かない理由は、「モチベーションだけでなくコンディションも維持するのが大変だから。」
維持と変化は相反性があります。
つまり、「維持するときは安定化させるので変化しにくく、変化を起こすときは不安定な状態になるので安定しない。」ということです。
(アッチを立てればコッチが立たず ←なんか卑猥に聞こえるwww)
ベテランの人でも(の方が)ハマりやすい罠です。
昔、ランニングクラブで「毎日15km走ってるんです!」っていうおじさんがいたのですが、タイムが伸び悩んでいたそうです。
波を作ったらいいですよとアドバイスをしたのですが、結局、彼はやらずに、タイムは年を追うごとに落ちていきました。
なぜでしょう?
これには、トレーニングの原則の、「過負荷の原則」、「全面性の原則」を網羅できていないトレーニングになってしまうからです。
もしあなたが毎日15km走ろうとするとどういうことを考えるでしょうか?
・無理をしない → 調子が良ければ上げる、悪ければ下げる
・距離が短いとやった気がせず、長く行くと疲れてしまう
他にも選択肢や、実体験もあろうと思いますが、大体の場合、安パイを選択します。
この安パイが問題で、過負荷でなく、全面的な発達を阻害してしまうのです。
毎日15km走るだけの負荷しか掛からないため、走れるようになってしまえば、量も強度も不足してくるのです。
なので、筋力が足りなくなり、調子が良くても、余力があっても、ペースが上がらなくなるし、いつものペースでも20km、30kmと距離を伸ばすことができなくなるのです。
問題はどこにあったのか?
それは手段が目的化してしまったことにあります。
「マラソンで目標とするタイムを切るためには、大体毎日15kmくらいは走らなければいけない」 → 「毎日15km走る」
ことが、いつの間にか「毎日15km走らなければいけない」に変わってしまったのです。
極端な話、マラソンで目標タイムが切れれば、別に毎日15kmも走らなくていいのです。
それよりも、2日に1度30km走った方が実際の負荷に近いし、今日は5kmにしてペースを上げて走った方が、筋力やスピード、呼吸循環に過負荷を与えるにはよいはずです。
手段の目的化とはいわば思考停止状態です。
いつもの店のいつものA定食を毎日食べることは、果たして健康的でしょうか?
同時に、「失敗するくらいなら、今の選択で得られる状態がマシ」現状維持の法則が働きます。
同じ選択をし続ける場合、時間が浪費されていきます。
そのおじさんは、おじさんなので、時間が経てば経つほど残念ながら老化によって筋力が低下していくのです。
そうすると、以前は、スピードや筋力と呼吸循環系が釣り合ってタイム出ていたのが、筋力が落ち、スピードが出なくなり、負荷が落ち、呼吸循環系の「絶対的負荷」も減り、結果タイムが落ちてくるのです。
(呼吸循環は努力度を上げれば%は上がり、相対的に負荷は掛けられますが、そのペースは遅くなります。つまり、きついのに遅い)
おまけに、嫌みやケガなども増え・・・
最終的には走ることを辞めてしまいました。
ま、毎日体を動かすことを生きがいとしている場合には止める権利はありませんが・・・
維持を取るか、変化を取るか・・・
速くなるためには、いろいろやらなければならないのですよ・・・
近所の通っていたラーメン屋が閉店するそうです。あの店は安パイなのに・・・
おじさんは30年以上、あの場所でラーメン屋をやっていたそうですが、体力的に終わりにするのでしょう。
閉店特需で、ここ数年なかった客数で、とても忙しそうです。
昨今、ツイッターなどで、商品やサービスなど、今まであったものが無くなると、駆け込んで買ったり、使ったり、残念がる声が多く聞かれるけど・・・
そういう人に言いたい。
「根本的に、もっと買ったり、利用してればこういう事態にはならなかったぞ」と・・・
人は努力しない現状維持で失っていくのですね・・・