ライディングフォームとペダリング

ようやく愛車のレガちゃんが車検から上がってきました。

今回は、オイル交換があったので、車屋さんオススメのオイル添加剤を入れてもらいました。

摩擦抵抗が減ったので、ただでさえ滑らかなBOXER6エンジンが、さらに静かに滑らかに回るようになった!w(゜o゜)w

効率って大事だなと思いました(小並感

昔、競輪選手を目指してた方とお話しする機会があって、日頃のバイクのフォームについて質問をぶつけてきました。

 

コウタが個人的に考えるペダリング姿勢の理想は、スクワットの姿勢です。

理由は、肩におもりを担いで持ち上げるというあの動作が、「脚伸展の効率としては非常に効率が良いから」です。

よく、本でスクワットは大腿四頭筋を鍛えると書いてあります。

確かに間違いではないのですが、大腿四頭筋以外も鍛えられるのです。

もっと言えば、自転車でペダリングをする時の関節可動域は、フルスクワットの関節可動域です。

大腿四頭筋にのみ来るようなスクワットは股関節の伸展ではなくて、膝関節の伸展がメインです。

また、本ではハムストリングス(通称:ハム)やお尻の筋肉を使った方が効率が良いと書いてあるものがあります。

膝の屈曲の動きでは、ハムには疲労が来ますがお尻には来ません。つまり使えていないということになります。

お尻を使う動きは、大腿部の伸展が必要です。

大腿部の伸展のためには、股関節が屈曲位から、すなわち骨盤と太ももが近付いた位置からスタートしないといけません。

なので、ライディングフォームは骨盤前傾位である方が伸展の効率はよくなります。

しかし、骨盤を前傾すると、上死点近辺の脚のクリアランスが狭くなってしまい、結果的にペダル回転がスムーズでなくなるため、骨盤は立て気味にするのが良いといわれています。

 

では、そこをどうクリアするのか?

 

1つは、回転数(ケイデンス)自体下げてしまうことがあげられます。

パワーは トルク × 回転数 なので、同じパワーで回転数が高ければ、必然的にトルクは掛かっていないことになります。

一方で、フルスクワットの姿勢なら、脚の伸展パワーが上がりますし、回転が遅ければペダルに乗る時間が長くなるので、わざわざ脚を伸ばして踏むようにしなくてもトルクがペダルに掛かるようにすることもできます。

結果、回転数が下がっても、トルクが上がる分パワーは同じにすることができますし、回転数が落ちたことでペダリング効率が上がったり、心拍が上がりにくくなることで楽になることが考えられます。

 

2つ目は、上死点での工夫です。

どんな工夫かというと、壁(天井?)となる骨盤自体を引き上げてしまう方法です。

上限の位置自体を引き上げてしまえば、クリアランスができるのでスムーズにクリアができるはずです。

 

以上の説明がなんのこっちゃな人が多いと思うので、図にしてみました。

骨盤を引き上げると、反対側の脚伸展に貢献するというおまけつき!

なおさら引き上げた方がいいでしょう!

伏せたエアロポジションなんかは、図の様に骨盤を前額面上で回旋するというよりは、ランニングドリルのツイストの様に、水平面上での回旋のような意識が高まると思います。

というような話をした所、「そうそう!そうだよー!」と共感してくださいました。

 

このことをロードの人に聞くと、競輪とロードは、

・バイクのジオメトリが違う

・競技時間が違う

・ペースや地形の上がり下がりがロードはある

・ロードには戦術がある

 

だから、競輪のポジションは参考にならない。

と言われたのですが、それは全部言い訳だと思う。

 

・バイクのジオメトリが違う →サイズの合ったバイクで力が入るようにセッティングして使ってるんでしょ? TTバイクってトラックとほぼ同じジオメトリじゃないの?

・競技時間が違う →競輪選手もピストでロード練習何時間もするでしょ?

・ペースや地形の上がり下がりがロードはある →バンクでもピストでも、ロード練するならあるでしょう

・ロードには戦術がある →トラックが無いのか?

 

もっと言うと、ピストはギアチェンジができないから踏むしかないっていうけど、上に書いたように、ギアを落とすと回転が速くなる分トルクは無くなるから、体力のほとんどを脚の上下(加速減速)に使うってなって効率が落ちるんじゃないかと。ピストだって速度が伸びたり、下りの時には同じことが起きるんだけどな~

特に登りでは踏まなきゃならないし、トルクを掛けるためにダンシングするんでしょ?

もちろん、骨盤前傾の理想的フォームで、全ての時間乗りこなすのは難しいから、多少は骨盤を起こしたりして疲労を分散させる事は当然発生する。

トライアスロンでTTバイクを使用する場合、どう考えてもトラックレーサー的ポジションになるし、骨盤寝かせないと頭の位置を下げるの難しいと・・・

 

日本でもすっかりおなじみ(?)、パワー・トレーニング・バイブルには、

「トライアスロンには、低トルク-低ケイデンス、低トルク-高ケイデンスになるようにギアを選択する」

と書いてあります。

踏む踏まないの話で、ロードとトラックで誤解が生じるのは、次の理由です。

コウタの様な、短距離型の中距離選手(競輪向きのタイプ)は、ロードやトライアスリートと比べてパワーがあり、スピードもすぐ出てしまいます。そして持久力が無いのです。

コウタのような短距離型の中距離選手にとって、ロードやトライアスロンの人が思う高トルクは普通のトルクで、ハイケイデンスは同じかもっと高いことを考えると、回転を抑え気味でじわっと回す感じが一番効率がよく、持つのかなかなと思います。

相当に筋力が要るようなので、一般にはオススメしません笑

いずれにせよ、筋力や持久力、形態、可動域などの問題から、ケイデンスやトルクのどこが適切かは変わって来ます。

個別性の原則に則って、自分に適したものを探しましょう。

探し方はこれにも載ってます↓↓

追記:その2を掲載しました

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